去る2017年7月20日、Home Officeより家族ビザに関する法令改定が発表されました。
家族ビザとは、イギリス国籍者あるいは永住権保持者の配偶者・パートナー、あるいはその子どもがイギリスで生活するためのビザとなります。
2012年7月以降、この家族ビザを申請するための条件のひとつとして一定以上の収入があることの証明することを義務付けられています。
その収入証明で求められる金額は、年間£18,600が基準となり、それぞれの家族形態によって計算され、申請者以外に非EU国籍の子どもが申請する場合は人数によってこの基準額に増額されていきます。
以前からこの収入証明に関しては、人権や子どもの権利に反するものではないかと批判があり、収入証明をクリアできずに拒否されたケースが法廷での訴訟を起こすなど、問題となっていました。
これまでは、収入証明に利用できるものは夫婦・パートナーの収入のみという厳しい条件だったものが、今回の法改定により第三者からの経済的支援等も収入証明に含めて審査で考慮されるようになります。
厳しさがますイギリスの移民法において、この家族ビザの収入証明に関する法改定は注目すべき点であるといえるでしょう。
しかし、第三者からの経済支援等が認められるようになったとはいえ、家族ビザ申請時の収入証明は必ず満たさなければなりません。また収入証明の方法は依然として厳密に定められており、申請時には十分な注意が必要となるものです。
申請に際して不安や疑問がある時は、なるべく早めに専門家に相談されることを強くおすすめいたします。
弊社へのご相談、ご質問はこちらからお気軽にお問い合わせください。