本日2025年5月12日、イギリス政府により移民白書(The Immigration White Paper)が発表され、今後のイギリス移民政策の方向性とそれに伴う移民法の変更予定が示されました。
今回の移民白書の中でも特により広範により大きな影響が及ぶであろう事項は以下の点となります:
- 永住権および市民権申請のための滞在条件年数を5年から10年に引き上げ(※一部に対して引き下げ条件が設けられる予定)
- ビザ申請のための英語力要件の引き上げ(現在すでにビザ申請に英語力が条件づけられている場合これまで求められていたレベルから引き上げ)あるいは導入
変更となる英語力要件として主なものは、Skilled Workerビザ:B2(現在の必要レベルB1)/就労および学生の帯同家族(成人):A1(現在は英語要件なし)/ 全ての延長申請者(成人):A2 / 永住権申請者:B2(現在の必要レベル:B1)が挙げられています。
上で挙げた2点以外にも、例えば就労ビザの中でもSkilled Workerビザについては現在、技能レベルの条件としてRQF level 3以上が求められていますが、このレベルが今後は2020年12月以前のレベルであるRQF 6以上に戻される予定など、移民政策は引き締めの方向に向かっています。
本日発表された移民白書に基づくイミグレーションルールの変更が導入・実施される具体的な日程は現時点ではまだ明らかにされていません。
今後、詳細情報が発表され次第随時アップデートしていきます。