先日のBBCニュースでは、ビザ審査を行うUK Border Agencyに総数16,000件を超える未処理案件があると報道されました。
この未処理案件には結婚による永住権の申請も含まれており、このような未処理案件の累積状況は容認できるものではない、と検査官が監査状況を報告しています。
今回の監査で発見された未処理案件のうち、14,000件が拒否された後の再審査を要求するケースのもの。また、UKBAのSheffieldにはさらに2100件もの『複雑な』未処理案件があり、その中には2003年の日付のケースもいくつかあったとされています。こうした未処理のケースはCroydonのUKBAオフィスから転送された後、Sheffieldに据え置かれたままにされていたと検査官が報告しています。
さらに、昨年の検査では結婚に関係する未処理案件は月あたり700件の割合にもなっており、UKBAのケースワーカは「新しいポリシーガイダンスを受け取るまではこれら(未処理案件)を取り扱うことはできない」ことを理由としています。しかし、実際は新しいポリシーガイダンスを待つことなく判断をくだすことができ、また、UKBAの上役はこうした未処理案件について気がついていないこともニュースでは伝えられています。
このような未処理案件の累積を含む多くの問題が旧組織から現在のUK Border Agencyに引き継がれたままになっており、新しい組織のもとでの取り組みと改善が行われているとのこと。
今回の報道によってUK Border Agencyでの状況が明るみになりましたが、これによって今後のさらなる組織・システム改善がなされることを期待します。
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.BBC News
https://www.bbc.co.uk/news/uk-21170495