英国政府が7月13日に発表したビザ申請の際の申請費用の引き上げはその上昇率の高さからイギリスメディアでも大きく報道されました。
現在のイギリスビザ申請にかかる費用にはふたつの項目があり、ひとつは審査費用(Home Office Fee)もうひとつはイギリスの医療サービス(National Health Service)を利用するためのImmigration Health Surcharge略してIHSと呼ばれる費用があります。
英国政府の発表は審査費用およびIHSの両項目において引き上げるというもので、実施時期については詳細が不明となっていましたが、9月16日に審査費用の引き上げは10月4日から実施されるとし具体的な金額とともに発表されました。
改定後の申請費(Home Office Fee)
ほぼすべてのビザカテゴリにおいて申請費は変更され、ビジターおよび就労関係のビザにおいては15パーセント、そのほか家族ビザや永住権、市民権申請は20パーセントの上昇とされています。
例えばイギリス国外(日本など)からの申請の場合:
• ビジタービザ:115ポンド(改定前:100ポンド)
• 学生ビザ:490ポンド(改定前:363ポンド)
• 企業内異動・現地採用就労ビザ(Skilled Worker)3年以内:719ポンド(改定前:625ポンド)
• 配偶者ビザ:1,846ポンド(改定前:1,538ポンド)
イギリス国内(延長、切り替え申請)においても同様に変更となっています:
• 企業内異動・現地採用就労ビザ(Skilled Worker)3年以内:827ポンド(改定前:719ポンド)
• 永住権:2,885ポンド(改定前:2,404ポンド)
• 市民権:1,500ポンド(改定前:1,250ポンド)
家族ビザ、永住権、市民権の申請費は20%の上昇となっているため差額が大きくなっています。
また審査費に続いて今後Immigration Health Surchargeの引き上げも予定されており、現在624ポンド(18歳以上1年あたり)が1035ポンドとなる予定です。
イミグレーションルールの変更や申請費引上げはビザ申請へ及ぼす影響とインパクトは大きいため注意が必要です。
これからあるいは来年にかけてイギリスビザの申請を予定されている場合は、早めに専門家のアドバイスをうけることを強くお勧め致します。