新型コロナウイルス影響下での規制が緩和に向けて動き出す中、これまで閉鎖されていたイギリス国内外のビザセンター再開について最新情報が入りましたのでお伝えいたします(※)。
※2020年6月9日現在の情報に基づいて作成
東京・大阪ビザセンター再開の予定
イギリス国外の各国のビザセンターについては、台湾、香港、中国、オーストラリア、ドイツを含むごく一部のビザセンターで6月1日から再開が始まっています。
日本におけるイギリスビザセンターでの再開予定については現在までのところ公式には発表されておらず、未だ不透明な状況が続いています(※記事配信時。日本時間6月10日現在VFS Globalにて正式に発表されています)。
そんな中、イギリスのイミグレーション法従事者団体であるThe Immigration Law Practitioners’ Association(通称ILPA)でイギリス国外のビザセンターの再開予定の追情報が共有されました。
ILPAからの情報によると、東京・大阪ビザセンターは6月22日から再開される予定とのことです。
再開の際は、ビザセンター閉鎖前に既にアポイントメントを取得していた申請者が優先されることになるかと思いますが、その後、順次新規アポイントメントの受付が開始されると思われます。
既にオンライン申請を完了されたものの、アポイントメント取得ができずにいた場合、ビザセンター再開後もしばらく待機しなければならない状況になると予想されます。イギリスでのビザセンター再開に呼応するように、国外でも一部の国に限定しているものの、ビザセンター再開となりました。
ビザセンターの開館・閉館は政府による各種の制限・規制に対応しており、状況に応じて変化します。
今後ビザ申請を予定されている場合は、状況にあわせて判断していく必要がありますが、通常時とは異なる状況下では自己判断せずに最新の情報と併せて専門家のアドバイスを仰ぐことを強くお勧めします。
イギリス国内ビザセンターの状況
イギリス国内での申請の場合オンライン申請完了後、UKVCAS/Sopra Steriaによって運営されるビザセンターでバイオメトリック登録手続きを行います。このビザセンターは6月1日より場所を限定して再開しています。
再開されているビザセンターはCorydon、Victoria、London Premium Loungeをはじめとする13センターです。
今回再開されたビザセンターでは、3月末の閉鎖前にアポイントメントを取得していた申請者のみがアポイントメントを再取得し、手続きを進めることができます。ビザセンター閉鎖後にオンラインフォームの送信と申請費の支払いを完了した場合は、希望するビザセンターが再開されていてもアポイントメントを新たに取得することはできません。
新規アポイントメントの受付は2か月以上ストップされている状態ですが、限定的ではあるもののビザセンターが再開されていることから、近く新規受付が再開されるとみてよいでしょう。
イギリス国内申請あるいは日本をはじめイギリス以外の国からの申請など、申請場所を問わず、フォームと諸費用の支払いを完了した日が正式な申請日となりますが、バイオメトリック手続きが完了しなければUK Visas & Immigration(UKVI)による審査は始まりません。
ビザ発給のプロセス全体が大きく遅れ、またそれを受けて予定していた渡英日も場合によっては変更・延期を余儀なくされるケースもでてくるでしょう。
新型コロナウイルスのような不測事態の発生時には、ご自身のスケジュールを予定通りに運ぶことができずに不安になることもあるかと思いますが、イギリスビザの最新情報の収集や申請スケジュールに関するご相談は、専門家である弊社までどうぞお気軽にお問い合わせください。